がん医療におけるリエゾン精神医学(サイコオンコロジーとがん患者のQOL)(第37回日本心身医学会総会)

  • 内富 庸介
    国立がんセンター研究所支所精神腫瘍学研究部

書誌事項

タイトル別名
  • Liaison Psychiatry in Cancer Care(Psycho-Oncology and QOL for Cancerous Patients)
  • がん医療におけるリエゾン精神医学
  • ガン イリョウ ニ オケル リエゾン セイシン イガク

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説明

がん医療におけるリエゾン精神医学, すなわちサイコオンコロジーはがんの心理・社会・行動学的側面に重点をおいた学問である。第1の側面は, がんが心に与える影響である。第2の側面は, 心や行動ががんの進展に果たす役割である。がん患者のうつ病の診断はしばしば曇り, 低く見積もられ, 治療が不足する。がん患者への介入のゴールはquaIity of lifeの改善とがん危険因子を減らし生存期間をのばすことにある。ライフスタイルの改善, 医療へのコンプライアンス向上だけでなく, がんへの効果的対処や感情状態を改善させることにもよる。グループ療法が, 早期/進行期のがん患者だけでなく, 高危険度群に対しても行われている。

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 37 (2), 121-126, 1997

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (35)*注記

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