血清ペプシノーゲンI(PG I)・II(PG II)濃度測定による摂食障害患者における胃機能の検討(第1報)

書誌事項

タイトル別名
  • Gastric Function Evaluated by Serum Concentrations of Group I Pepsinogens (PG I) and II(PG II) in Patients with Eating Disorders (1st Report)
  • 血清ペプシノーゲン1(PG 1)・2(PG 2)濃度測定による摂食障害患者における胃機能の検討(第1報)
  • ケッセイ ペプシノーゲン 1 PG 1 2 PG 2 ノウド ソクテイ ニヨル

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抄録

摂食障害患者の胃機能評価目的で血清ペプシノーゲン(以下, PG)I, II濃度を測定した。対象は全員女性で, AN-R群(節食型神経性食思不振症)20名, AN-B群(過食型神経性食思不振症)15名, BN群(正常体重過食症)9名, および健常コントロール群11名である。血清PGI濃度はAN-R群, AN-B群がBN群, 健常コントロール群よりも, AN-B群がAN-R群よりもそれぞれ有意に高値で, AN-R群, ANB群の血清PGIは治療後低下した。患者群, 特にBN群ではPGI/PGII比と罹病期間が負の相関を示した。AN患者では胃酸分泌能が亢進していることが示唆されるが, これは過去の報告と合致しないため, PGIの血中潰度上昇には別の機序が存在する可能性もある。

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 37 (5), 321-326, 1997

    一般社団法人 日本心身医学会

参考文献 (19)*注記

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