光フィードバックの繰り返し施行による生理心理学的変化 : 神経症傾向および抑うつ傾向の高い被験者に対する効果

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タイトル別名
  • Physio-psychological Changes induced by Repetitive Photic Feedback Treatments : Effects on depressive neurotic subjects
  • ヒカリ フィードバック ノ クリカエシ シコウ ニヨル セイリ シンリガクテキ

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抄録

光フィードパック(PFB)を, 神経症傾向と抑うつ傾向がともに高い学生10名(高得点群)とそれ以外の学生10名(低得点群)に8回施行し, 脳波変化と心理的変化について検討した。結果, 高得点群では2回目と比較して8回目で後頭部α1(8〜10Hz)パワー値の増加と, 前頭部α1コヒーレンス値の増加およびセッション内の疲労感減少量の増加が示され, さらに, 高得点群のみで, 群間差はなかったが2回目から8回目にかけて増加した後頭部α1コヒーレンス値の増加量と, セッション内疲労感減少量の増加分との間に相関が認められた。以上, PFBはうつ状態を伴う神経症傾向者に対してα1コヒーレンス値の増大を引き起こし, それが疲労感減少をもたらす可能性が示唆された。

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 37 (8), 575-584, 1997

    一般社団法人 日本心身医学会

参考文献 (15)*注記

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