神経性無食欲症の病型および合併精神障害の推移に関する研究

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タイトル別名
  • A Study of Anorexia Nervosa, Especially on the Shifts of Its Subtypes and Psychiatric Comorbidity in the Clinical Course
  • シンケイセイ ム ショクヨクショウ ノ ビョウガタ オヨビ ガッペイ セイシン ショウガイ ノ スイイ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

精神科で入院治療された18歳以下のanorexia nervosa 25例について, DSM-IVに基づく病型と合併精神障害の平均34.9カ月の推移を検討した, 入院時の病型はanorexia nervosa restricting type (R型) 17例, binge-eating/purging type (BP型) 8例であり, 最終評価時にはR型13例, BP型10例, bulimia nervosa 1例, eating disorder not otherwise specified 1例であった.合併精神障害は初回入院時は行為障害の1例のみだったが, 最終評価時には9例が人格障害またはその辺縁障害を合併していた.また, 摂食障害の経過は合併する精神障害の種類に影響されており, 摂食障害の治療では合併する精神障害に留意し, 長期的展望に立った治療が不可欠と考えられた.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 39 (7), 515-523, 1999

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (31)*注記

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