家族機能認知に基づく死別後の適応・不適応家族の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Adaptive/maladaptive Bereaved Families based on Perceptions of Family Functioning
  • カゾク キノウ ニンチ ニ モトヅク シベツ ゴ ノ テキオウ フテキオウ カゾク ノ ケントウ

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説明

本研究では、死別後の個人の不適応を家族の問題と捉える.本研究の目的は、死別後の適応・不適応家族の判別と介入に関する実証的検討を行い、遺族ケアの臨床に向けての提言を行うことである.寡婦(寡夫)と有配偶者, 各45名を対象に質問紙調査を行った.配偶者との死別後の精神的健康度と家族タイプの関連の検討の結果, 凝集性と表出性がともに高い家族が「適応家族」と考えられた.適応・不適応家族の影響家庭としては, 死後別の精神的健康に及ぼす「適応家族」の緩衝的な働きが明らかにされた.遺族ケアの臨床に向けては, 死別前の段階での予防的な遺族ケアが示唆された.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 39 (7), 525-532, 1999

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (21)*注記

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