アレキシサイミアの内的感情体験想起に伴う精神生理学的反応性の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Alexithymia and Psychophysiological Reactivity to Recalling One's Positive and Negative Emotional Experiences
  • アレキシサイミア ノ ナイテキ カンジョウ タイケン ソウキ ニ トモナウ セイシン セイリガクテキ ハンノウセイ ノ ケントウ

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抄録

本研究はalexithymiaの精神生理学的特徴をイメージによる内的感情喚起方法を用いて検討することを目的とした.測定指標は, イメージ鮮明度評定, 情動基本2次元評定, 心拍数, 収縮期血圧, 拡張期血圧, 大頬骨筋と皺眉筋の顔面筋電図であった.被験者は大学生23名であり, TAS-26に基づいてalex群とnon-alex群に振り分けた.分析の結果, alex群とnon-alex群のイメージ鮮明度評定に違いは認められなかったが, alex群の皺眉筋活動の反応性は低かった.本結果は, 従来指摘されてきたalexithymiaの表情変化の乏しさについて, 感情喚起と関連性の高い顔面筋の活動性が低いという実験的意味づけを行った.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 41 (4), 265-272, 2001

    一般社団法人 日本心身医学会

参考文献 (24)*注記

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