身体症状を主訴とするうつ病性障害ならびに抑うつ気分を伴う適応障害患者の心理・社会的背景についての研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Psycho-social Background of Depressive Disorders and Adjustment Disorders with Depressive Mood who Mainly Complain Somatic Symptoms
  • シンタイ ショウジョウ オ シュソ ト スル ウツビョウセイ ショウガイ ナラビニ ヨクウツ キブン オ トモナウ テキオウ ショウガイ カンジャ ノ シンリ シャカイテキ ハイケイ ニ ツイテ ノ ケンキュウ

この論文をさがす

抄録

東邦大学心療内科を受診したうつ病性障害患者ならびに抑うつ気分を伴う適応障害患者を対象に, その心理社会的背景について調査した.対象を精神症状を主体とする群と身体症状を主体とする群の2つに分け, 比較検討したところ, 年齢, 性別, 受療までの期間などの主要な背景因子に有意差を認めなかったが, 家族歴に致死的な身体疾患を有している割合が有意に身体症状を主体とする群で高かった.このことから, 致死的な身体疾患を家族歴に有していることが, うつ病性障害患者ならびに抑うつ気分を伴う適応障害患者が身体症状を主体とするに至った要因の一つになっていることが示唆された.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 41 (4), 253-262, 2001

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (40)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ