Burning Mouth Syndromeの症状維持に心理的要因が果たす役割および心理的要因に対する介入の可能性 : 身体表現性障害に関する認知行動モデルとの比較から

DOI Web Site 参考文献41件
  • 松岡 紘史
    北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系保健衛生学分野:北海道医療大学病院
  • 安彦 善裕
    北海道医療大学歯学部生体機能・病態学系臨床口腔病理学分野
  • 森谷 満
    北海道医療大学個体差医療科学センター
  • 齊藤 正人
    北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系小児歯科学分野
  • 千葉 逸朗
    北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系保健衛生学分野
  • 坂野 雄二
    北海道医療大学心理科学部

書誌事項

タイトル別名
  • The Role of Psychological Factors and Psychological Treatment in Burning Mouth Syndrome : Comparison with the Cognitive Behavioral Model of Somatoform Disorder
  • Burning Mouth Syndrome ノ ショウジョウ イジ ニ シンリテキ ヨウイン ガ ハタス ヤクワリ オヨビ シンリテキ ヨウイン ニ タイスル カイニュウ ノ カノウセイ : シンタイ ヒョウゲンセイ ショウガイ ニ カンスル ニンチ コウドウ モデル ト ノ ヒカク カラ

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説明

本研究の目的は,burning mouth syndrome(BMS)における心理的要因の果たす役割およびその治療方法について,身体表現性障害に関する認知行動モデルの観点から検討することであった.BMSに関する論文を概観した結果,BMSにおいても,情動的覚醒(抑うつ,不安),身体感覚への注意,疾病に関する心配,痛みに対する破局的思考の各要因が症状の維持に影響を及ぼしていること,および,これらの心理的要因に対する治療によってBMSの症状改善が期待されることが示唆された.また,今後検討すべき課題として,各心理的要因に対する治療法のBMSの症状に対する効果検討が行われていないこと,それらの治療法を組み合わせた場合の治療効果に関する検討が行われていないこと,BMSに特有な心理的要因の検討が行われていないことが挙げられた.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 52 (2), 98-105, 2012

    一般社団法人 日本心身医学会

参考文献 (41)*注記

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