身体的,精神的,社会的健康を実現する医療のための「主体の成長モデル」作成の試み : 「病態水準」と「心身医学的療法の5段階」と「M. Mahlerの発達モデル」をもとに

書誌事項

タイトル別名
  • Subject Maturing Model : an Attempt for Medicine Realizing Bio-Psycho-Social Health : Based on Levels of Personality Organization, Five Steps of Psychosomatic Treatment, and M. Mahler's Developmental Model
  • 症例研究 身体的,精神的,社会的健康を実現する医療のための「主体の成長モデル」作成の試み : 「病態水準」と「心身医学的療法の5段階」と「M.Mahlerの発達モデル」をもとに
  • ショウレイ ケンキュウ シンタイテキ,セイシンテキ,シャカイテキ ケンコウ オ ジツゲン スル イリョウ ノ タメ ノ 「 シュタイ ノ セイチョウ モデル 」 サクセイ ノ ココロミ : 「 ビョウタイ スイジュン 」 ト 「 シンシン イガクテキ リョウホウ ノ 5 ダンカイ 」 ト 「 M.Mahler ノ ハッタツ モデル 」 オ モト ニ

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抄録

「主体の成長モデル」作成の背景:筆者らは「病態水準」と「心身医学的療法の5段階」と「M. Mahlerの発達モデル」は,「主体の成長度」を測る異なる物差しであるという見方を提案する.筆者らは心身相関を扱う治療者が,患者の病態水準や発達段階に合った介入をしやすくするため,三者を統合した包括的な治療過程モデル「主体の成長モデル」を作成した.この包括的なパラダイムに照らして妥当な治療は,三者中一つのみに照らして妥当な治療よりも効果的であることが期待された.経過中に疼痛発作が消失した症例の分析を通してこの点を検証した,ケース・スタディ:筆者らの治療が有効だった期間の治療内容は「主体の成長モデル」に照らして妥当であると考えられ,三者中一つのみに照らして妥当な仮想の介入よりも,効果的であると考えられた.対照的に筆者らの治療が無効だった期間では「主体の成長モデル」に照らして妥当な介入が行われていなかった.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 52 (11), 1034-1046, 2012

    一般社団法人 日本心身医学会

参考文献 (9)*注記

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