今後の心身医療のあり方についての一提言(パネルディスカッション : 社会のニーズに応えるために心身医療はどうあるべきか,2007年,第48回日本心身医学会総会(福岡))

DOI Web Site 参考文献19件

書誌事項

タイトル別名
  • Proposals as to What Psychosomatic Medicine should be Hereafter(Panel Discussion : How should be the Psychosomatic Medicine to Respond the Social Needs)
  • 今後の心身医療のあり方についての一提言
  • コンゴ ノ シンシン イリョウ ノ アリカタ ニ ツイテ ノ イチ テイゲン

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説明

心身医療に対する社会的ニーズとは,従来の医療にはない心身医療の意義そのものと考えられる.心身医療の意義としては,良好な患者-医師関係の構築を重要視すること,および治療効果が高いことなどが挙げられる.治療効果は時として「自己変革」のレベルに至る.また,心身医療では身体疾患が対象となることも重視しなければならない.心療内科の理想像は,各科の専門医でしかも心身医学に精通したスタッフで構成され,教育・研修に重点を置いた活動をする科となることと考える.これにより心身医療が臨床各科に広がり種々の身体疾患に対する心身医学的アプローチを推進することになる.また心身医療の今後の課題としては,社会に対して心身医療の本質を周知していくこと,そして特にプライマリ・ケアレベルでの実践を重視することが望まれる.これを推進するためには,本学会の認定医レベルの医師による,それぞれの地域における啓発活動が重要である.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 48 (4), 275-281, 2008

    一般社団法人 日本心身医学会

参考文献 (19)*注記

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