Pittsburgh Sleep Quality Indexを用いた大学生の睡眠問題調査

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タイトル別名
  • A Study of Sleep Problems in Undergraduates using Pittsburgh Sleep Quality Index
  • Pittsburgh Sleep Quality Index オ モチイタ ダイガクセイ ノ スイミン モンダイ チョウサ

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説明

本研究の目的は,Pittsburgh Sleep Quality Index(PSQI)を用いて,大学生の睡眠問題を把握することであった.質問紙に回答した大学生1,323名のうち,有効回答は1,118名(有効回答率84.50%)であり,睡眠薬の服用があった26名(全体の23%)を除外した1,092名を分析対象とした.記述統計量の検討では,大学生の睡眠不足・睡眠覚醒リズムの乱れが示唆された.性別による違いの検討では,女性の睡眠不足傾向・男性の睡眠相後退傾向が示唆された.学年差の検討では,1・2年生と比較して3・4年生における睡眠相の後退が確認された.クラスター分析を行ったところ,大学生の睡眠問題は(1)短時間睡眠・中途覚醒型,(2)長時間睡眠・中途覚醒型,(3)睡眠状態良好型,(4)入眠困難型,(5)短時間睡眠・熟眠型の5類型に分類された.睡眠問題の中でも,入眠困難症状の保有が全体的な睡眠の質の低下に寄与していた.睡眠不足・睡眠覚醒リズムの乱れに関する啓発活動・入眠困難の早期発見・援助が重要である.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 49 (7), 817-825, 2009

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (15)*注記

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