集団自律訓練法の特徴と有効性(<特集>心身医療の臨床に活かす自律訓練法)

書誌事項

タイトル別名
  • Features and Effectiveness of Group Autogenic Training(<Special Issue>Clinical Application and Utility of Autogenic Training in Psychosomatic Medicine)
  • 集団自律訓練法の特徴と有効性
  • シュウダン ジリツ クンレンホウ ノ トクチョウ ト ユウコウセイ

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抄録

自律訓練法(autogenic training:AT)は,心身症治療に広く有効である.当科では,20年近く不安・緊張を有する症例に対して集団療法としてのATを導入してきた.本稿の目的は,当科における集団ATの特徴と過去の治療成績を述べ,心身医療の中でいかにATを有効活用していくかを検討することである.まず,当科における集団ATの構造と有効率を述べた.過去の研究と最近のものとを比較すると,15年間,ATの有効性は症例数によらず変わらなかった.次に,脱落症例を検討し,最も重要と考える"動機づけ"に関してのポイントを挙げた.ATの習得により,抗不安薬や睡眠導入剤程度の効果が期待できる.そのため,向精神薬の離脱法の1つとして,ATがさらに利用されることを推奨したい.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 52 (1), 38-44, 2012

    一般社団法人 日本心身医学会

参考文献 (16)*注記

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