主観的な睡眠の質と身体活動および心理的適応との関連

  • 荒井 弘和
    大阪工業大学知的財産学部健康体育研究室:大阪大学コミュニケーションデザイン・センター
  • 中村 友浩
    大阪工業大学知的財産学部健康体育研究室
  • 木内 敦詞
    大阪工業大学知的財産学部健康体育研究室
  • 浦井 良太郎
    大阪工業大学知的財産学部健康体育研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between Subjective Sleep Quality, Physical Activity and Psychological Adjustment
  • シュカンテキ ナ スイミン ノ シツ ト シンタイ カツドウ オヨビ シンリテキ テキオウ ト ノ カンレン

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説明

本研究の目的は,主観的に評価された睡眠の質と,身体活動および心理的適応(不安・抑うつ)との関連を検討することであつた.本研究の対象者は,夜間部に通う大学1年生の男子186名であつた.測定尺度にはPittsburgh Sleep Quality Indexの日本語版(PSQI-J),身体活動評価表(PAAS),Hospital Anxiety and Depression Scale (HADS)日本語版を用いた.本研究は,横断的研究デザインであつた.相関分析の結果,運動や日常身体活動を行つていない者ほど,睡眠時間が長く,眠剤を使用していた.また,日常身体活動を行つている者ほど,睡眠困難や日中覚醒困難を感じていないことが明らかになった.次に,階層的重回帰分析を行つた結果,運動の実施はPSQI得点を予測していなかつたが,日常身体活動の実施は睡眠時間,睡眠効率,睡眠困難,および日中覚醒困難を予測することが明らかになつた.結論として,本研究は,身体活動が主観的な睡眠の質と部分的に関運することを支持した.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 46 (7), 667-676, 2006

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (26)*注記

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