帝京大学病院の外来処方データベース研究 : ベンゾジアゼピン系薬物長期処方の特徴

  • 野村 恭子
    帝京大学医学部衛生学公衆衛生学・EBMセンター:帝京大学医学部附属病院心療内科
  • 中尾 陸宏
    帝京大学医学部衛生学公衆衛生学・EBMセンター:帝京大学医学部附属病院心療内科
  • 竹内 武昭
    帝京大学医学部衛生学公衆衛生学・EBMセンター:帝京大学医学部附属病院心療内科
  • 山地 清久
    帝京大学医学部附属病院心療内科
  • 佐藤 幹也
    帝京大学医学部衛生学公衆衛生学・EBMセンター
  • 矢野 栄二
    帝京大学医学部衛生学公衆衛生学・EBMセンター

書誌事項

タイトル別名
  • Prescriptions of Benzodiazepines in a University Teaching Hospital : Patient-based Data Analysis Using a Computer Ordering System
  • 資料論文 帝京大学病院の外来処方データベース研究:ベンゾジアゼピン系薬物長期処方の特徴
  • シリョウ ロンブン テイキョウ ダイガク ビョウイン ノ ガイライ ショホウ データベース ケンキュウ ベンゾジアゼピンケイ ヤクブツ チョウキ ショホウ ノ トクチョウ

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説明

帝京大学医学部附属病院を受診し何らかの投薬を受けたすべての外来通院患者34,422名を対象に,ベンゾジアゼピン(BZP)系薬物の処方期間について調査を行った.コンピューター・オーダリング・システムから性別,年齢,BZP,診療科(内科系,外科系,精神科・心療内科系,その他)を抽出し,患者単位のデータベースを作成した(2002年7月から2003年6月).その結果,BZPを処方された患者は5,959名(17%)であったが,投薬期間が4カ月以上の群(長期処方群4,470名)と3カ月以内の群(短期処方群1489名)の臨床学的特徴を比較したところ,長期処方群では短期処方群に比べて男性が多く,年齢が高く,また診療科では内科系とその他の科で長期処方が多い傾向にあった(いずれもp<0.05).BZP系薬物は長期連用で健康障害を与えることが知られており,その処方につき大学病院での教育プログラムが重要である.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 47 (1), 41-47, 2007

    一般社団法人 日本心身医学会

参考文献 (22)*注記

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