器質性消化器病と機能性消化管障害の診療の接点 : 市中病院勤務医の立場から(機能性消化管障害の最適治療を求めて,2014年,第55回日本心身医学会総会ならびに学術講演会(千葉))

書誌事項

タイトル別名
  • Relationships between Organic Digestive Diseases and Functional Gastrointestinal Disorders in Medical Examination(Searching Optimal Treatment for Functional Gastrointestinal Disorders)
  • 器質性消化器病と機能性消化管障害の診療の接点 : 市中病院勤務医の立場から
  • キシツセイ ショウカキビョウ ト キノウセイ ショウカカン ショウガイ ノ シンリョウ ノ セッテン : シ ジュウ ビョウイン キンムイ ノ タチバ カラ

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抄録

機能性ディスペプシア(FD)や過敏性腸症候群(IBS)に代表される機能性消化管障害(FGIDs)の診療では,診断基準や診療ガイドラインに準じた診療が望まれる.診断において最も大事なことは,器質的疾患を除外することであるが,しばしば警告症状を軽視したために,重大な疾患が見落とされることがある.さらに最近では,FGIDsと器質的疾患の境界病変ともいえる,新しい疾患も報告されてきている.また消化器内科医の診療においては,心理社会的背景が強い症例で,心身医学的治療が不十分なため,難渋することも少なくない.FGIDsの診療では,診断および治療のいずれにおいても,お互いを補うべく,適切な時期で消化器内科医と心療内科医や精神科医との,緊密な連携が重要と思われる.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 55 (3), 239-246, 2015

    一般社団法人 日本心身医学会

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