開腹創瘢痕内異所性骨形成の1例

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  • A Case of Heterotopic Bone Formation in Laparotomy Scar

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抄録

開腹創瘢痕内異所性骨形成は,Askanazyが1901年に報告して以来,欧米では多数の報告がされており,Piculachsらによると230例にものぼるという。本邦では1938年に林が初めて報告をしてから,以後50年間に集計し得た範囲では自験例を含め76例の報告のみである。症例は59歳男性。胆石症にて上腹部正中切開で胆嚢摘出,Tチューブドレナージ術を施行した。術後8年6ケ月経過し創部に一致して約15cmの硬結を触知し疹痛も出現した。諸検査の結果,異所性骨形成と診断し,手術にて摘出した症例を経験したので報告する。

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