ヒトの三角筋の神経分布について
書誌事項
- タイトル別名
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- A Study on Nerve Supply in the Human Deltoid Muscle
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説明
日本人成人88体176体側例の三角筋の支配神経について検索し,以下の所見を得た。通常,三角筋前部(鎖骨部)と大胸筋鎖骨部は互いに分離(I型,97.7±1.13%)して付着し,各々異なる神経に支配される。今回,両筋の鎖骨部間の癒合型(II型,2.3±1.13%)を4例認めたが,うち2例では三角筋の前部筋束の一部に大胸筋鎖骨部を支配する外側胸筋神経が分布(II-B型,1.1±0.79%)するのを認めた。尚,II型の両筋癒合型では,大胸筋の停止腱の上縁に三角筋前部の深層筋束の一部が移行筋束として停止していたが,II-B型では三角筋のこの深層の移行筋束に外側胸筋神経が,浅層の筋束には腋窩神経が分布し,両神経は互いにoverlapしていた。
収録刊行物
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- 杏林医学会雑誌
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杏林医学会雑誌 19 (1), 45-53, 1988
杏林医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679870314752
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- NII論文ID
- 110007373542
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- ISSN
- 1349886X
- 03685829
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可