慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)のカテーテル治療
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- 伊波 巧
- 杏林大学医学部第二内科学(循環器内科)
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抄録
CTEPHは予後不良の疾患であり,根治術としては唯一肺動脈内膜摘除術のみであるが,併存重症合併症例や末梢型CTEPH例などの手術不能例は10-40%存在する。2001年に手術不能CTEPHに対するカテーテル治療の効果に関して報告されたが,約60%に再灌流性肺水腫を認め,合併症の出現頻度の高さから,その後広まらなかった。2011年以降日本で改良された経皮的肺動脈形成術(BPA/PTPA)の報告が相次いでなされ,革新的に治療効果と合併症の減少に成功している。本稿では,当院で行っているBPA/PTPAの安全性及び治療効果の向上のために行っている取り組みを中心に述べる。
収録刊行物
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- 杏林医学会雑誌
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杏林医学会雑誌 46 (2), 181-186, 2015
杏林医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679870514688
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- NII論文ID
- 130005086476
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- ISSN
- 1349886X
- 03685829
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可