血漿および赤血球の遊離アミノ酸 : 自験 20 例の Diseased Controls と文献上の Normal Controls の比較

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タイトル別名
  • Free Amino Acids in Plasma and Erythrocytes : Values of 20 Diseased Controls as Compared with Normal Control Data in the Literature
  • ケッショウ オヨビ セッケッキュウ ノ ユウリ アミノサン ジケン 20レイ

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抄録

脳組織の破壊や血液脳関門の異常がなく, 筋疾患, 肝や腎疾患, 貧血, 内分泌疾患, 悪性腫瘍などを有しない41歳から72歳(平均54歳)の20人の患者(男10人, 女10人)において血漿および赤血球の遊離アミノ酸を定量した。アミノ酸総量および個々のアミノ酸ともに文献上の健常対照と比較しても特記すべき差異は認められず, したがってこれらの値はdiseased controlsとして今後の検索の際に使用しうるものと判断した。神経疾患特に中枢神経疾患の病態を生化学的に血液成分から把握することは診療上にも有用であるが, われわれは血漿のみならず赤血球の遊離アミノ酸の変動が一つの指標となりうるかどうかを知るために, 今回はまず空腹時の定常状態における対照のパターンを確認した。

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