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- 明石 法子
- 筑波大学大学院人間総合科学研究科
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- 三盃 亜美
- 筑波大学大学院人間総合科学研究科
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- 宇野 彰
- 筑波大学大学院人間総合科学研究科
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- 河原 純一郎
- 中京大学大学院心理学研究科
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- Coltheart Max
- Department of Cognitive Science, Macquarie University
書誌事項
- タイトル別名
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- Word Attribute Effects on and Error Analysis of Spelling of Kanji Words in Normal Japanese Adults
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抄録
書取の認知過程を明らかにするため,健常成人48名に漢字単語の書取課題を実施し,単語属性効果および誤反応特徴について検討した.正答率および潜時に頻度効果と心像性効果が見られ,健常成人が語音から綴りを想起する過程には単語の音,意味,綴りに関する語彙情報を用いて綴りを想起する語彙経路を活用していることが示唆された.また,書きの一貫性も正答率および潜時に影響を及ぼしていたことから,音から文字へ直接変換する非語彙経路の活用も示唆された.書き始めから書き終わりまでの所要時間には画数が強い影響を示したほか,頻度の影響もわずかに見られた.誤反応分析の結果,主な誤りは,1字のみ正答,同音異字への誤り,および無回答であった.同音異字への誤りは,書きの一貫性が低い語に対する非語彙経路の活性を反映していると考えられる.
収録刊行物
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- 音声言語医学
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音声言語医学 55 (2), 162-166, 2014
日本音声言語医学会
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詳細情報
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- CRID
- 1390282679876858496
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- NII論文ID
- 130004903371
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- ISSN
- 18843646
- 00302813
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可