平仮名および片仮名の文字刺激処理における脳賦活部位の検討

DOI Web Site 参考文献1件 オープンアクセス
  • 髙山 みさき
    一般財団法人操風会岡山リハビリテーション病院リハビリテーション部 県立広島大学大学院総合学術研究科保健福祉学専攻
  • 大西 英雄
    県立広島大学大学院総合学術研究科保健福祉学専攻
  • 城本 修
    県立広島大学大学院総合学術研究科保健福祉学専攻
  • 村中 博幸
    つくば国際大学医療保健学部診療放射線学科

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of Areas of the Brain Activated by Reading Japanese Words Written in Hiragana and Katakana Characters
  • ―functional MRIを用いて―
  • —A Functional MRI Study—

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抄録

<p>平仮名と片仮名の文字刺激処理における脳活動に差があるか,fMRI(functional magnetic resonance imaging)を用いて検討した.健常成人17名(平均年齢21.4±0.5歳)を対象に,平仮名または片仮名で表記した高親密度単語および低親密度単語の音読を行い,課題遂行時の脳賦活部位と脳賦活量を評価した.両課題に共通して,両側上前頭回,両側内側前頭回,両側中側頭回,左紡錘状回,左角回,左帯状回の賦活を認め,平仮名課題では,両側下側頭回,両側楔前部,左後方帯状回に,片仮名課題では,両側下前頭回,左下側頭回,右中心後回,左前方帯状回に賦活が観察された.脳賦活量は平仮名が片仮名を上回り,高親密度課題で13.1倍,低親密度課題で2.7倍を示した.平仮名および片仮名の音読時における脳活動は共通する点が多く,二重神経回路仮説における背側経路を介して処理されるが,文字刺激処理における処理負荷は平仮名のほうが強いと示唆された.</p>

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