Deep Vein Thrombosis Due to Ethinyl Estradiol Therapy for Prostatic Cancer Complicated by Hyperglycemia

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  • 前立腺癌の治療中に高血糖を来し，エチニルエストラジオール投与により深部静脈血栓症を発症した1例
  • 症例報告 前立腺癌の治療中に高血糖を来し,エチニルエストラジオール投与により深部静脈血栓症を発症した1例
  • ショウレイ ホウコク ゼンリツセンガン ノ チリョウ チュウ ニ コウケットウ オ キタシ エチニルエスト ラジオ ール トウヨ ニ ヨリ シンブ ジョウミャク ケッセンショウ オ ハッショウ シタ 1レイ

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症例は71歳男性．2007年7月前立腺癌と診断され，ビカルタミド，酢酸リュープロレリン開始．2008年7月デキサメタゾン追加後に尿糖出現．9月FPG 318 mg/dl, HbA1c 9.5％（以下HbA1cはJDS値で表記（糖尿病53：450-467，2010））を認めたため当科入院．前立腺癌に対してエチニルエストラジオールが追加となり，デキサメタゾンは高血糖のため中止となった．インスリン頻回注射により血糖は改善したが，エチニルエストラジオール開始17日後に右下腿浮腫，疼痛が出現し，下肢静脈エコー，造影CTにて右膝窩静脈内および右肺動脈内に血栓を認め，D-dimer 78.5 μg/mlと著明な上昇を伴った．下大静脈フィルターを留置し，ウロキナーゼ・ヘパリンを投与．48病日の造影CTにて右膝窩静脈内に血栓は残存したが，右肺動脈内血栓は消失し改善傾向であった．前立腺癌でエチニルエストラジオールを投与する際は，深部静脈血栓症（DVT）に注意が必要であるが，血糖コントロール悪化時は高血糖による血栓発症の危険性も加わるため，十分な認識が必要である．<br>

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