1型糖尿病の家族歴を有し，GAD抗体陰性かつIA-2抗体陽性を呈した中年発症1型糖尿病の1例

DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献25件
  • 浅野 美智子
    独立行政法人国立病院機構岡山医療センター糖尿病・代謝内科
  • 利根 淳仁
    独立行政法人国立病院機構岡山医療センター糖尿病・代謝内科
  • 片山 晶博
    独立行政法人国立病院機構岡山医療センター糖尿病・代謝内科
  • 古城 真秀子
    独立行政法人国立病院機構岡山医療センター小児科
  • 樋口 千草
    独立行政法人国立病院機構岡山医療センター糖尿病・代謝内科
  • 塚本 啓子
    独立行政法人国立病院機構岡山医療センター糖尿病・代謝内科
  • 伊勢田 泉
    独立行政法人国立病院機構岡山医療センター糖尿病・代謝内科
  • 肥田 和之
    独立行政法人国立病院機構岡山医療センター糖尿病・代謝内科
  • 上江洲 篤郎
    上江洲医院
  • 四方 賢一
    岡山大学医歯薬学総合研究科腎・免疫・内分泌代謝内科学

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Elderly-Onset Type 1 Diabetes with First-Degree Family History with Negative GAD Antibody and Positive IA-2 Antibody
  • 症例報告 1型糖尿病の家族歴を有し,GAD抗体陰性かつIA-2抗体陽性を呈した中年発症1型糖尿病の1例
  • ショウレイ ホウコク 1ガタ トウニョウビョウ ノ カゾクレキ オ ユウシ GAD コウタイ インセイ カツ IA 2 コウタイ ヨウセイ オ テイシタ チュウネン ハッショウ 1ガタ トウニョウビョウ ノ 1レイ

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抄録

症例は50歳男性．2人姉妹の次女（14歳）が1型糖尿病にてインスリン治療中．2008年4月の検診でHbA1C 6.2％を指摘され，同年7月頃より多尿，体重減少が出現し，近医を受診した際，HbA1C 10.3％，随時血糖値463 mg/dlと高値を認めたため紹介入院．尿中CPR 21.9 μg/日，グルカゴン負荷試験でCPR（前値）0.2-（6分値）0.4 ng/mlと内因性インスリン分泌の低下を認め，強化インスリン療法を導入した．GAD抗体は陰性であったがIA-2抗体は9.1 U/mlと高値であり，1型糖尿病と診断した．HLAタイピングはDRB1*010101および090102を有し，次女のHLAハプロタイプと一致した．成人発症のGAD抗体陰性かつIA-2抗体陽性の1型糖尿病で，かつ1型糖尿病の家族歴を有する興味深い症例を経験したので報告する．<br>

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 53 (3), 174-179, 2010

    一般社団法人 日本糖尿病学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (25)*注記

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