ボーナス歩数加算歩数記録表の作成とその評価

  • 島 健二
    医療法人川島会川島病院糖尿病科 プラス1000歩県民運動促進会
  • 小松 まち子
    医療法人川島会川島病院糖尿病科
  • 田中 俊夫
    徳島大学大学開放実践センター プラス1000歩県民運動促進会

書誌事項

タイトル別名
  • New Walking Diary: Step Number Converted Based on Physical Activity Intensity Recorded in addition to Pedometer Results, and Evaluation in Diabetics
  • ボーナス ホスウ カサン ホスウ キロクヒョウ ノ サクセイ ト ソノ ヒョウカ

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説明

歩数計にカウントされない身体活動,強度が普通歩行(3メッツ)以上の身体活動を,それぞれのメッツ数(健康づくりのための運動指針2006による)から歩数に換算し,これを歩数計にカウントされた歩数に加算する歩数記録表(以下ダイアリーと略す)を作成した.このダイアリーを外来通院糖尿病患者174名に約20週間利用してもらい,その臨床的有用性を検討した.1日の平均歩数は8,611±3,785 (1,069∼32,972)であった.174名中126名(74.2%)が少なくとも20週間記録を継続した.ダイアリー記入後体重減少群(N=103)の平均歩数は9,154±4,271で,非減少群(N=71)の7,823±2,786に比し有意(p=0.022)に大であった.BMIと平均歩数の間には有意な逆相関関係(r=-0.254, p=0.0007)が認められた.HbA1c値は記録前,後で差がなかった.ダイアリーは身体活動をある程度定量化し,また,歩行の習慣化を助長する媒体として,その臨床的有用性が示唆された.

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 52 (2), 111-116, 2009

    一般社団法人 日本糖尿病学会

参考文献 (13)*注記

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