超速効型インスリン使用後にインスリン抗体を産生し血糖変動がはげしくなった2型糖尿病の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Type 2 Diabetes Mellitus whose Blood Glucose Became Uncontrolled with the Development of Insulin Antibody after Short Acting Insulin-Analogue Treatment
  • チョウソッコウガタ インスリン シヨウ ゴ ニ インスリン コウタイ オ サンセイ シ ケットウ ヘンドウ ガ ハゲシク ナッタ 2ガタ トウニョウビョウ ノ 1レイ

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抄録

インスリンアナログ製剤使用後にインスリン抗体が産生された症例において,インスリン製剤との特異性ならびにScatchard解析によってその質的評価を検討した.症例は,75歳男性.2004(平成16)年5月より超速効型インスリンアナログ製剤使用後に低血糖とともに血糖変動が大きくなり,インスリン抗体の存在が明らかとなった.抗体の大半はインスリンアスパルトとヒトインスリンの両者に交差反応する抗体であった.インスリン自己免疫症候群で認めるインスリン自己抗体と類似した抗体であり,異常な頻回の低血糖は,インスリンアナログ製剤使用後に産生されたインスリン抗体から遊離される遊離インスリン増加に起因すると推測された.

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 52 (7), 561-567, 2009

    一般社団法人 日本糖尿病学会

被引用文献 (8)*注記

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参考文献 (18)*注記

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