GLP-1受容体作動薬「リラグルチド」の2型糖尿病患者に対する1年間使用成績

書誌事項

タイトル別名
  • Long-term Efficacy of Liraglutide in the Treatment of Patients with Type 2 Diabetes
  • 診断・治療(食事・運動・薬物) GLP-1受容体作動薬「リラグルチド」の2型糖尿病患者に対する1年間使用成績
  • シンダン ・ チリョウ(ショクジ ・ ウンドウ ・ ヤクブツ) GLP-1 ジュヨウタイ サドウヤク 「 リラグルチド 」 ノ 2ガタ トウニョウビョウ カンジャ ニ タイスル 1ネンカン シヨウ セイセキ

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説明

Glucagon-like peptide-1受容体作動薬「リラグルチド」で加療した100名の2型糖尿病患者を対象として,長期効果及び使用に適した患者像を検討した.1年間でHbA1c値は8.4±0.2 %から7.4±0.1 %,体重は71.8±1.8 kgから68.1±1.7 kgと改善した.観察期間終了時のHbA1c値が7 %未満の患者(Group A)は,7 %以上の患者(Group B)に比べて治療開始時のHbA1c値,糖尿病性腎症合併率,前治療でのインスリン抵抗性改善薬使用率が高かった.またGroup Aは体重が減少し続けたがGroup Bは体重が一過性に増加した.以上よりリラグルチドによる血糖値及び体重改善効果は1年間持続するが,治療開始時のHbA1c値,細小血管症の合併状況,前治療薬,体重減少の経過により規定されている可能性が考えられた.

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 57 (3), 153-161, 2014

    一般社団法人 日本糖尿病学会

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