<b>烏頭剤と鍼灸治療の併用が有効であった,線維筋痛症,慢性疲労症候群,複合局所疼痛症候群の合併症例 </b>
書誌事項
- タイトル別名
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- <b>A Case of Fibromyalgia Complicated by Chronic Fatigue Syndrome and Complex Regional Pain Syndrome Successfully Treated with a Combination of Kampo Treatments Including Uzu and Acupuncture </b>
- 臨床報告 烏頭剤と鍼灸治療の併用が有効であった,線維筋痛症,慢性疲労症候群,複合局所疼痛症候群の合併症例
- リンショウ ホウコク ウトウザイ ト シンキュウ チリョウ ノ ヘイヨウ ガ ユウコウ デ アッタ,センイキンツウショウ,マンセイ ヒロウ ショウコウグン,フクゴウ キョクショ トウツウ ショウコウグン ノ ガッペイ ショウレイ
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説明
症例は45歳女性で,X-2年4月より全身性疼痛,発熱,倦怠感,冷え,下痢,食欲不振,めまい,頭痛,不眠などを発症し,X-1年5月に当センターにて線維筋痛症と診断された。X 年5月に入院時,慢性疲労症候群も合併していると診断された。手の少陰経と太陽経に発汗と血管攣縮を伴う疼痛発作が毎日出現しており,複合局所疼痛症候群(CRPS)と診断された。通脈四逆湯(乾姜9g,甘草4g,烏頭6g)を処方後,ほとんどの症状の軽減がみられ,CRPS 発作には大烏頭煎(烏頭1g,蜂蜜10g)の頓服が有効であった。鍼灸治療では,心気血両虚証と心庳証に対し,神門,内関,三陰交,太衝,足三里,陰陵泉,心兪,肩中兪,風池へ配穴し低周波鍼通電治療(1~4Hz)を併用し,手の少陰経と少陽経へは子午流注経絡弁証も用いたところCRPS 発作頻度が減少した。湯液と鍼灸の併用は,難治性の疼痛症候群合併症例に有効であった。
収録刊行物
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- 日本東洋医学雑誌
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日本東洋医学雑誌 66 (2), 131-139, 2015
一般社団法人 日本東洋医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679886939520
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- NII論文ID
- 130005092933
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- NII書誌ID
- AN00015774
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- ISSN
- 1882756X
- 02874857
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- NDL書誌ID
- 026438204
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可