<b>インフルエンザ診療における意思決定モデルの開発</b><b>現象と治療に立脚した診断方針の試案 </b>

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タイトル別名
  • <b>Development of A Decision Making Model for the Management of Influenza. A Proposal of Diagnostic Policy </b><b>Based on Phenomena and Therapeutics. </b>
  • インフルエンザ診療における意思決定モデルの開発 : 現象と治療に立脚した診断方針の試案
  • インフルエンザ シンリョウ ニ オケル イシ ケッテイ モデル ノ カイハツ : ゲンショウ ト チリョウ ニ リッキャク シタ シンダン ホウシン ノ シアン
  • Development of A Decision Making Model for the Management of Influenza. A Proposal of Diagnostic Policy Based on Phenomena and Therapeutics.

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抄録

迅速診断検査(RIDT)とノイラミニダーゼ阻害薬(NI)が開発され,インフルエンザ診療の様相は激変した。しかし,RIDT の感度の低さ,副作用や薬剤耐性など NI の問題もあり,その診療は未だ最適とは言えない。そこで,インフルエンザをウイルスという「モノ」ではなく「現象」として認識し,漢方薬を治療選択に加えた診療意思決定モデルを開発した。まず患者の重症度を吟味し,重症・ハイリスク患者では RIDT に関係なく NI 点滴を基本とする。重症でもハイリスクでもない場合は,NI か漢方薬を患者に選択させ,前者の場合は検査前確率が50%未満で RIDT を用い,それ以上では事後確率への影響の低さから RIDT を行わない。漢方薬では「現象」を対象としているため,原則として RIDT は行わないものとした。本モデルでは RIDT を選択的に行うことで検査属性を活かし,かつ検査の乱用や誤解釈を回避することが可能になる。

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参考文献 (34)*注記

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