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- 石田 和之
- 海老名総合病院附属海老名メディカルサポートセンター内科
書誌事項
- タイトル別名
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- <b>Efficacy of Goshajinkigan in the Treatment of Sleep-Related Leg Cramps : a Study of Distinctive Patient Features from the Viewpoint </b><b>of Kampo Medicine</b>
- 臨床報告 Sleep-Related Leg Crampに対する牛車腎気丸の有効性 : 有効症例の東洋医学的特徴についての検討
- リンショウ ホウコク Sleep-Related Leg Cramp ニ タイスル ギッシャジンキマル ノ ユウコウセイ : ユウコウ ショウレイ ノ トウヨウ イガクテキ トクチョウ ニ ツイテ ノ ケントウ
- Efficacy of Goshajinkigan in the Treatment of Sleep-Related Leg Cramps : a Study of Distinctive Patient Features from the Viewpoint of Kampo Medicine
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抄録
就寝中にこむら返りのために安眠が妨げられる sleep-related leg cramp (SRLC) は睡眠障害の原因の1つである。今回は SRLC に対する牛車腎気丸 (GJG) の有効性を検討した。当漢方外来を受診した患者で,SRLC に対して GJG を投与した症例を抽出し,症例の特徴を検討した。対象となる症例は7例(男性5,女性2),平均年齢72.1歳で,筋痙攣 (cramp) の様式は SRLC に加えて,歩行や水泳・登山などの運動で誘発される症例4例,この中1例では上肢にも cramp が出現した。7例中3例の SRLC に GJG が有効であったが,残り4例は効果不十分であった。GJG の有効例は冷え,排尿障害,小腹不仁など腎虚を呈し,胃腸虚弱の無い症例であった。一方,腎虚のない症例や胃腸虚弱のある症例,上肢に cramp を認めた症例は GJG に反応しなかった。以上から腎虚を呈し,胃腸虚弱が無い症例の下肢に限局した SRLC に対して GJG が治療の選択肢となりうることが示唆された。
収録刊行物
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- 日本東洋医学雑誌
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日本東洋医学雑誌 65 (2), 100-107, 2014
一般社団法人 日本東洋医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679887473024
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- NII論文ID
- 130004699534
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- NII書誌ID
- AN00015774
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- ISSN
- 1882756X
- 02874857
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- NDL書誌ID
- 025549302
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可