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- 金田 康秀
- 岡崎市民病院眼科
書誌事項
- タイトル別名
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- <b>A Case of New-Onset Vogt-Koyanagi-Harada Disease Successfully Treated with the Ryutanshakanto Prepared </b><b>at Ikkando and Goreisan and no Corticosteroids </b>
- 臨床報告 ステロイド剤を使用せず竜胆瀉肝湯(一貫堂)と五苓散の併用が奏効した初発のVogt-小柳-原田病の一例
- リンショウ ホウコク ステロイドザイ オ シヨウ セズ リンドウシャカン ユ(イッカンドウ)ト ゴレイサン ノ ヘイヨウ ガ ソウコウ シタ ショハツ ノ Vogt-コヤナギ-ハラダビョウ ノ イチレイ
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抄録
Vogt-小柳-原田病(原田病)は,本邦では2番目に多いぶどう膜炎である。自己のメラノサイトに対する自己免疫性疾患と考えられており,汎ぶどう膜炎に加え,中枢神経症状,内耳症状,皮膚症状をきたすことが特徴的である。標準治療は全身的なステロイド大量療法である。更に不十分なステロイド剤使用は再燃や遷延化を招く。<br>今回,B 型肝炎ウイルスキャリアに初発した原田病に対し,ステロイド剤を一切使用せずに竜胆瀉肝湯(一貫堂)と五苓散の併用が奏効した一例を経験したので報告する。<br>症例:40歳男性。両)霧視を主訴に近医眼科を受診し,両)黄斑症を認め当科に紹介。原田病と診断し,和漢診療学的に軽度の水滞・瘀血を伴う足厥陰肝経の湿熱と捉え,竜胆瀉肝湯(一貫堂)と五苓散を投与した。結果,翌日から徐々に視力が改善し始め,ステロイド剤を使用することなく治癒した。原田病に漢方単独の治療が選択肢になり得ることが示唆された。
収録刊行物
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- 日本東洋医学雑誌
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日本東洋医学雑誌 65 (4), 278-286, 2014
一般社団法人 日本東洋医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679888031744
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- NII論文ID
- 130005063324
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- NII書誌ID
- AN00015774
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- ISSN
- 1882756X
- 02874857
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- NDL書誌ID
- 025922001
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可