<b>耳管開放症が疑われた症例に対する漢方治療</b>

書誌事項

タイトル別名
  • <b>Kampo Treatment for Suspected Cases </b><b>of Patulous Eustachian Tube </b>
  • 臨床報告 耳管開放症が疑われた症例に対する漢方治療
  • リンショウ ホウコク ジカン カイホウショウ ガ ウタガワレタ ショウレイ ニ タイスル カンポウ チリョウ
  • Kampo Treatment for Suspected Cases of Patulous Eustachian Tube
  • Kampo treatment suspected cases of patulous eustachian tube

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説明

耳管開放症はまれな病気でなく,全人口の5%に存在している可能性がある。自声強聴や耳閉感がよく見られる症状である。薬物治療,手術を含め種々の治療が行われているが,満足した結果が得られていない。漢方医学的には,気虚または血虚と考えることができる。耳管開放症の漢方治療は加味帰脾湯が良く知られていた。今回,補中益気湯を10症例に投与した結果を報告した。4例が改善,1例がやや改善,4例が不変であった。作用機序は,耳管の緊張の亢進,耳管周囲の脂肪組織の増加,精神面への影響を考えた。補中益気湯が耳管開放症の選択肢の1つとなることが期待される。

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