特定保健指導の効果に関する検討

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タイトル別名
  • Effects of Specific Health Instruction
  • 特定保健指導の効果に関する検討 : 4年後の状況
  • トクテイ ホケン シドウ ノ コウカ ニ カンスル ケントウ : 4ネンゴ ノ ジョウキョウ
  • 4年後の状況
  • Four Years Hence

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抄録

平成20年度医療保険制度が改革され, 糖尿病などの生活習慣病を予防するという目標をもち健診にメタボリックシンドロームの考え方が導入され医療保険者に特定健診・特定保健指導が義務付けられた。健診は病気を発見するためだけでなく, 今の健康状態や自分自身の生活習慣を理解するための材料として活用し, 保健指導には適正な生活習慣を身につけて健康意識を高める前向きの指導が求められている。当施設でも初年度より特定健診を実施し健診当日にその結果をもとに特定保健指導 (6か月間の支援) を開始した。保健指導は今年度で5年目を迎え, 当初の指導効果が継続・維持されているかを平成24年度の健診結果から検討した。初年度健診結果より平均体重で1.0kg (P<0.001), 腹囲では1.5cm (P<0.001) の減少がみられた。体重の減少を維持しているのは男性60%, 女性66%であった。  平均体重の変化では, 1年後まで減少し続けているものの, 4年後には支援終了時の体重まで増加していた。体重のリバウンド傾向は, 性別では,男性に強くまた, 支援別では積極的支援者に多かった。  特定保健指導レベルも改善されており, 特定保健指導の効果の継続性は確認できたが, リバウンド傾向の予防を含めたきめ細かい関わりが必要である。

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