書誌事項
- タイトル別名
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- Crohn Disease in 8 Patients with Fistula from a Perineal Wound to the Ileum Following Abdominoperineal Resection
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説明
クローン病の直腸切断術後に合併した会陰創小腸瘻の自験8例の臨床経過を検討した.会陰創小腸瘻の原因は6か月以上閉鎖しない会陰創治癒遅延が6例,小腸病変が2例であった.後者は1例がクローン病の病変,1例は回腸吻合部の縫合不全であった.全例に瘻孔部の小腸部分切除,瘻管ドレナージ術を施行した.8例中5例は術後に瘻孔の再発はなく,経過が良好であった.残り3例は会陰創小腸瘻が再発し,1例は術後23か月後に再度小腸部分切除術を施行した.この1例を含め排膿が持続したため,3例全例で骨盤内ドレーン留置のまま退院とし,うち2例は再度ドレーンから回腸が造影され,会陰創小腸瘻が再発した.クローン病の直腸切断術後には会陰創治癒遅延または小腸病変を原因として会陰創小腸瘻が生じる症例がある.瘻孔部の小腸切除術で治癒することが多いが,感染の遷延や再発があり,その発生の予防や治療法について今後検討する必要がある.
収録刊行物
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- 日本消化器外科学会雑誌
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日本消化器外科学会雑誌 48 (6), 541-548, 2015
一般社団法人 日本消化器外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679894107008
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- NII論文ID
- 130005078254
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- ISSN
- 13489372
- 03869768
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可