腹腔鏡下胃全摘術1年後に傍食道裂孔ヘルニアを発症した1例

書誌事項

タイトル別名
  • Esophagus Hiatus Hernia after Laparoscopic Total Gastrectomy

この論文をさがす

説明

腹腔鏡下胃全摘術1年後に傍食道裂孔ヘルニアを発症した1例を経験したので報告する.症例は73歳男性で,1年前に当院で早期胃癌に対して腹腔鏡下胃全摘術,Roux-en-Y再建を施行した.2012年5月,突然の腹痛を主訴に来院した.腹部は板状硬でBlumberg signを認めた.胸腹部造影CTにて食道裂孔より左胸腔内へ拡張した腸管の脱出像と胸水貯留を認めた.食道裂孔ヘルニアによる絞扼性イレウスと診断し,緊急手術を施行した.食道裂孔を介して挙上空腸が左胸腔内へ進入しており,傍食道裂孔ヘルニアと診断した.食道裂孔を切開しヘルニア門を開大し,腹腔側から空腸を引き戻し,裂孔部を縫合閉鎖し空腸を固定し手術を終了した.術後14日目に軽快,退院した.術後1年の現在まで再発の徴候はない.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (19)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ