書誌事項
- タイトル別名
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- Two Cases of Delayed Splenic Rupture Treated Successfully by Transcatheter Arterial Embolization
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説明
症例1は35歳の女性で,左季肋部を蹴られ当院を受診した.CTでIIIb型脾損傷を認め,transcatheter arterial embolization(以下,TAEと略記)を施行し入院となった.入院6日目に突然腹痛が出現し,再検したCTで脾臓の腫大と腹腔内液体貯留の増加を認め,遅発性脾破裂と診断した.脾動脈造影で仮性動脈瘤を認め,コイルによる選択的TAEを施行した.その後の経過に問題はなく,入院21日目に退院となった.症例2は34歳の男性で,自転車で転倒し左側腹部を打撲した.受傷から20日後に突然腹痛があり近医を受診し,血圧低下を指摘され当院へ救急搬送された.CTでIIIb型脾損傷を認め,遅発性脾破裂と診断し選択的TAEを施行した.経過順調で入院5日目に退院となった.今回,遅発性に発症した外傷性脾破裂に対しTAEを施行し良好な経過を得た2例を経験したので報告する.
収録刊行物
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- 日本消化器外科学会雑誌
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日本消化器外科学会雑誌 48 (8), 715-722, 2015
一般社団法人 日本消化器外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679895121280
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- NII論文ID
- 130005094155
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- ISSN
- 13489372
- 03869768
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可