書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Gastric Gastrointestinal Stromal Tumor Associated with Esophageal Hiatus Hernia Showing Upside-down Stomach
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抄録
症例は87歳の女性で,嘔気と嚥下困難を訴え来院した.CTで縦隔に脱出した胃と,胃壁に連続し造影効果を伴う腫瘤を認めた.上部消化管造影検査では,全胃が縦隔内に脱出し軸捻転を伴うupside down stomach像を呈し,前庭部に中心部に潰瘍を有する隆起性病変を認めた.上部消化管内視鏡検査では前庭部に潰瘍を伴う隆起性病変を認めた.同部の粘膜に腫瘍性変化は認めなかった.以上より,胃粘膜下腫瘍を合併した食道裂孔ヘルニアと診断した.開腹時,全胃の縦隔内への脱出を認めた.腫瘍と胃を腹腔内に戻したのち,幽門側胃切除術,食道裂孔縫縮術を行った.病理組織学的検査所見より胃gastrointestinal stromal tumor(以下,GISTと略記)と診断した.術後経過は良好で,経口摂取可能となり術後20日目に退院となった.食道裂孔ヘルニアに合併し縦隔内に脱出した胃GISTはまれであり,文献的考察を加えて報告する.
収録刊行物
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- 日本消化器外科学会雑誌
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日本消化器外科学会雑誌 47 (2), 100-107, 2014
一般社団法人 日本消化器外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679895213696
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- NII論文ID
- 130004560988
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- ISSN
- 13489372
- 03869768
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可