書誌事項
- タイトル別名
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- A Bouveret’s Syndrome Patient Who Underwent Surgical Removal of a Gallstone after Palliative Gastrojejunostomy
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説明
症例は78歳の女性で,心筋梗塞の既往歴有り.嘔吐を主訴に当院を受診し,腹部CTを施行したところ,肝内胆管にpneumobiliaを認め,45 mm大の結石が十二指腸に嵌頓していた.胆囊十二指腸瘻に起因するBouveret症候群と診断して手術を施行したところ,胆囊および十二指腸は一塊となっており,結石も触知しえなかった.全身状態を考慮して,通過障害の解除目的に空置的胃空腸吻合術のみを施行した.術後84日目に嘔吐の再燃を認め,腹部CTを施行したところ,胃空腸吻合部の肛門側空腸に結石が移動して嵌頓しており,再手術にて結石を摘出した.術後の経過は良好であり,現在は外来通院治療としている.Bouveret症候群はまれな疾患で高齢者に多く,併存疾患から治療法の選択に悩まされることが多い.本症例は低侵襲を優先した手術方法を選択し,大きな合併症なく経過したので報告する.
収録刊行物
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- 日本消化器外科学会雑誌
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日本消化器外科学会雑誌 48 (9), 754-760, 2015
一般社団法人 日本消化器外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679895420928
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- NII論文ID
- 130005099702
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- ISSN
- 13489372
- 03869768
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可