書誌事項
- タイトル別名
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- RELATIONSHIP BETWEEN RESPIRATORY PERIOD AND RESPIRATORY CARDIAC CYCLE VARIABILITY
- 呼吸周期と心周期の呼吸性変動との関係--血圧の呼吸性変動の影響
- コキュウ シュウキ ト シン シュウキ ノ コキュウセイ ヘンドウ ト ノ カ
- —THE INFLUENCE OF RESPIRATORY BLOOD PRESSURE VARIABILITY—
- ―血圧の呼吸性変動の影響―
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説明
血圧の呼吸性変動が呼吸周期と心周期の呼吸性変動との関係に及ぼしている影響を明らかにするために, 健康な男子学生4名を被検者として一回換気量を2lとし, 周期を6~20secに変化させた場合と, 5名を被検者として周期を6secとし, 一回換気量を1.0~2.5lに変化させた場合について, RR間隔, 収縮期血圧 (SBP) 及び拡張期血圧 (DBP) の呼吸性変動の大きさ及び呼吸曲線との位相差を求めて検討した.<BR>1.呼吸周期を変化させるとRR間隔とSBPの呼吸性変動の大きさは同様のパターンで変化した.<BR>2.短周期の場合 (6sec) にはRR間隔とSBPはほぼ同位相で変化した.しかし, 呼吸周期を増大させるといずれの位相も進む傾向を示すが, その傾向はSBPの呼吸性変動の方が顕著であるため, 長周期 (20sec) の呼吸ではSBPの方が先行するようになった.<BR>3.呼吸とSBPの呼吸性変動との位相的関係は一回換気量が変化しても変化しなかった.<BR>4.DBPの呼吸性変動は呼吸周期の増大に伴なって顕著になり, また, 呼吸周期の増大に伴う位相の進みはSBPより顕著であり, 長周期の呼吸では3つのパラメーターの中で最も先行していた.<BR>以上のことから, 呼吸周期を変化させた場合の心周期の呼吸性変動の変化にはSBPの呼吸性変動の変化が密接に関係しているが, 長周期において見られる両変動間の位相差には伸展反射の影響が呼吸周期によって異なることが関与しているものと考えられる.
収録刊行物
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- 体力科学
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体力科学 41 (3), 330-338, 1992
一般社団法人日本体力医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679898002304
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- NII論文ID
- 110001916179
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- NII書誌ID
- AN00137986
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- ISSN
- 18814751
- 0039906X
- http://id.crossref.org/issn/01121642
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- NDL書誌ID
- 3776866
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可