術後に眼病変で再発した脾限局性サルコイドーシスの1例

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  • Splenic Sarcoidosis without an Extrasplenic Lesion That Developed Iridocyclitis Postoperatively

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抄録

<p> 症例は74歳の女性で,2015年2月初旬より腰痛を自覚したため近医受診し,CTで脾臓内に多発性病変を指摘された.上部と下部消化管内視鏡検査で異常所見はなく,PET-CTでは脾臓に限局してFDGの異常集積亢進を認めた.脾原発性悪性リンパ腫を疑われ,手術による組織診断目的に当院紹介となった.当院で腹腔鏡下脾臓摘出術を施行した.病理組織学的検査で類上皮細胞および星芒小体を伴う多核巨細胞増生から形成される大小多数の非乾酪性類上皮肉芽腫を認め,脾サルコイドーシスと診断した.術後は無治療で経過観察したが,術後3か月目に虹彩毛様体炎が出現したためサルコイドーシスの再発と診断し,ステロイド点眼にて加療している.術後に眼病変で再発した脾限局性サルコイドーシスのまれな1例を経験したので報告する.</p>

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