手の外科領域における靱帯・腱損傷へのアンカーシステムの使用経験
書誌事項
- タイトル別名
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- A New Method of Tendon and Ligament Repair using Mitek Mini Anchor System in the Hand.
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抄録
手における靱帯・腱損傷は症例によっては端々縫合が不可能なことがあり, pull out wire 法や腱の advancement 法などを要することが多い. しかし, これらは固定性が弱く, その他の合併症を生ずることもある. 我々はこれらの症例にマイテック・ミニ・アンカーを用いた修復術を行い, 良好な成績を得ているので報告する.<br>対象は陳旧性槌指3例, 母指MP関節橈側側副靱帯断裂1例, 同尺側側副靱帯断裂1例, 小指PIP関節尺側側靱帯断裂1例, 環指PIP関節掌側板損傷・中節骨基部剥離骨折1例の計7例である.<br>手術成績は陳旧性槌指の3例は10度以下のDIP関節の伸展不全を呈したため良であったが, 他の症例は全て優であった.<br>今回使用したミニ・アンカーは強固な間定性が得られ, しかも解剖学的位置で修復でき, 二次的手術の必要性もなく, 治療期間も短縮できる有用な方法であると思われた.
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 45 (3), 862-867, 1996
西日本整形・災害外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679910569600
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- NII論文ID
- 130001631199
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可