手の外科領域における靱帯・腱損傷へのアンカーシステムの使用経験

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  • A New Method of Tendon and Ligament Repair using Mitek Mini Anchor System in the Hand.

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抄録

手における靱帯・腱損傷は症例によっては端々縫合が不可能なことがあり, pull out wire 法や腱の advancement 法などを要することが多い. しかし, これらは固定性が弱く, その他の合併症を生ずることもある. 我々はこれらの症例にマイテック・ミニ・アンカーを用いた修復術を行い, 良好な成績を得ているので報告する.<br>対象は陳旧性槌指3例, 母指MP関節橈側側副靱帯断裂1例, 同尺側側副靱帯断裂1例, 小指PIP関節尺側側靱帯断裂1例, 環指PIP関節掌側板損傷・中節骨基部剥離骨折1例の計7例である.<br>手術成績は陳旧性槌指の3例は10度以下のDIP関節の伸展不全を呈したため良であったが, 他の症例は全て優であった.<br>今回使用したミニ・アンカーは強固な間定性が得られ, しかも解剖学的位置で修復でき, 二次的手術の必要性もなく, 治療期間も短縮できる有用な方法であると思われた.

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