MRIにて腫瘍性病変が疑われた胸腰椎圧迫骨折の一例

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タイトル別名
  • Case of Vertebral Compression Fracture Suspected of Mass-like Lesion by MRI

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説明

骨粗鬆症性圧迫骨後の偽関節・椎体圧潰の画像診断はX線でのvacuum cleftやMRIにおける偽関節部の液体貯留の所見から比較的容易である.今回,椎体外腫瘤を形成し腫瘍との鑑別を要した1例を経験したので報告する.症例:53歳,女性.主訴は腰背部痛・両下肢脱力感である.3ヶ月前より腰背部痛が出現した.X線上第1腰椎椎体は部分的に消失しvacuum cleftや骨硬化像は認めなかった.MRIにて椎体と連続する傍脊柱部の腫瘍様陰影を認めた.手術は前・後法同時固定術を行なった.腫瘤内は多量の泥状・砂状の組織からなり病理所見は線維軟骨・硝子軟骨・骨組織の小片と炎症性肉芽組織であり,椎体圧迫骨折にRAによる非特異的炎症組織が加味されたものと考えられた.

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