術後ドレッシング材の有用性に関する前向き研究

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  • Prospective Trial on Usefulness of Using Postoperative Dressings

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[はじめに]今回私達は,整形外科手術後の創治癒におけるドレッシング材の有用性と問題点を明らかにすることを目的とした前向き研究を行ったので報告する.[対象と方法]2008年7月以降,当院にて手術施行された人工関節置換術(THA,TKA)33例,脊椎手術(胸腰椎椎弓形成術,腰椎後方固定術)27例を対象とした.術後ドレッシング方法を2種類用意し,無作為に選択した.[結果]発赤を認めた割合は,カラヤヘッシブが13%,オプサイトビジブルが17%だった.水疱を認めた割合は,7%,10%だった.表皮離開を認めた割合は,7%,13%だった.ドレッシング材交換の頻度は,33%,20%だった.ドレッシング材交換の原因として,ともに浸出液多量,水疱,剥離の順となった.[まとめ]ドレッシング材の導入により,創部観察が容易となり,創管理が簡素化された.浸出液,感染のリスク等を検討し,適切な術後ドレッシング材の使用が求められる.

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