高齢者脊椎圧迫骨折に対するジュエットコルセットの治療成績

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  • ―体幹ギプスとの比較検討―

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【はじめに】新小倉病院整形外科では脊椎圧迫骨折に対して,ジュエットコルセットを用いた治療を行っている.そこで体幹ギプスでの治療成績と比較検討を行った.【対象と方法】対象は65歳以上の骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折患者で3ヶ月以上単純X線による評価を行った21例(女性16例,男性5例),平均年齢80.1歳(65―100歳)である.診断はMRIまたは単純X線動態撮影で椎体高差を認めたもので,コルセット装着後,起立,歩行を許可した.骨癒合,局所後彎角,入院期間,合併症を評価した.【結果】骨癒合率は90.5%(19/21例)で,局所後彎角は初診時15.9°,3ヶ月時18.7°であった.入院期間は32.6日であった.合併症は胃潰瘍の増悪と遅発性神経麻痺を1例ずつに認めた.【考察】今結果は過去に報告された体幹ギプスの成績とほぼ同程度の結果が得られた.体幹ギプス困難例や内科的合併症の多い高齢者に,ジュエットコルセットを用いた治療は簡便で代替となりうる治療法と考える.

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