当科におけるL5外側椎間孔障害に対する手術成績の検討

  • 柳澤 義和
    日本赤十字社広島赤十字・原爆病院整形外科
  • 野村 裕
    日本赤十字社広島赤十字・原爆病院整形外科
  • 高野 祐護
    日本赤十字社広島赤十字・原爆病院整形外科
  • 田中 孝幸
    日本赤十字社広島赤十字・原爆病院整形外科
  • 有馬 準一
    日本赤十字社広島赤十字・原爆病院整形外科

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【はじめに】当院では外側椎間孔障害に対し円筒レトラクターと顕微鏡を組み合わせた手術(以下,本術式)を行ってきた.今回,当科で手術した本疾患症例について検討した.【対象と方法】対象は2009年4月以降,本術式で治療し半年以上経過観察可能であった30例(男:15,女:15)で平均年齢は65.2才であった.診断は外側椎間板ヘルニア:15例,骨性狭窄:15例であった.平均手術時間は183.6分,平均出血量は22.6mlであった.術前後のアライメント変化(L5/S角),JOAスコアの推移,再手術の有無などを評価した.【結果】術前・術後半年・1年後のL5/S角変化は平均4.0度→4.1度→5.1度で増悪傾向を認めたが,JOAスコアは平均11.9点→21.5点→21.6点と維持されていた.また同高位でのヘルニア再発を2例に,固定術の追加を1例に施行した.【考察】術後アライメントが悪化してもJOAスコアは維持されており,本術式は内視鏡手術同様,低侵襲で本疾患に適した術式と考えられた.

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