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説明
多数指中手骨骨折の2例を経験したので報告する.症例(1)は33歳男性,プレス機に挟まれ受傷され母指:C3-1 示指・中指・環指がそれぞれA2-3 小指がA3-1の骨折が認められた.受傷同日ピンニングを行い受傷8日目に骨接合術を行った.術後4ケ月の時点で抜釘と腱剥離術を行った.全指ともPIP関節の伸展制限は残存したが,TAF(total active flexion)は180°以上で,良好な可動域を獲得し,ADL上支障なく,現職復帰された.症例(2)は43歳男性で就労中荷物に手を挟まれ受傷され,示指はA3-1 中指・環指・小指はいずれもA2-3の骨幹部骨折であった.症例(1)と同様に,同日ピンニングを行い,受傷12日目に骨接合を行った.術後4ケ月に抜釘と関節授動術を行い現在加療中である.軟部組織の愛護的な操作・修復を心がけ,安定した固定下での早期リハビリを行う事で良好な屈曲可動域が得られた一方でPIP関節の伸展制限,特に環・小指の可動域が他指に比べ残存する傾向が見られた.
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 62 (4), 789-791, 2013
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679917206656
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- NII論文ID
- 10031200340
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- NII書誌ID
- AN00126582
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可