書誌事項
- タイトル別名
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- ―OAの要因―
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説明
変形性膝関節症(OA)では,大腿骨外弯変形が強くても進行度は低い場合とアライメントが良好であっても進行している場合が少なからず存在する.TKAやHTOでの矯正角度決定には,Mikulicz line(%MA)を用いる計測とFTAを基準にする計測があることから,Mikulicz lineとFTAのOA成因との関連および両計測値の関係について検討した.原発性内側型OAの100下肢を対象とし,立位全下肢長尺レントゲン画像で%MA,FTA,大腿骨弯曲率,脛骨弯曲率,Kellgren-Lawrence病期分類(Grade)を調査して各項目間での相関関係について検討した.大腿骨外弯がない場合もGradeは高い傾向にあり,外弯例がGrade別に占める割合は4よりも3が高かった.また,大腿骨の弯曲はFTAよりも%MAと強く相関していた.これらの結果より,大腿骨の外弯変形はOA進行を抑えるために生じる生理的変化の可能性があると思われ,Mikulicz line(%MA)よりもFTAの方が関節内荷重を示すのではないかと考えられた.
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 66 (2), 262-266, 2017
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679917221376
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- NII論文ID
- 130005632155
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可