有茎腓骨移植で骨癒合が得られず対側からの遊離腓骨移植で骨癒合が得られた先天性脛骨偽関節症の一例

この論文をさがす

抄録

症例は7才男児,出生直後に神経線維腫症Ⅰ型と先天性脛骨偽関節症の診断を受けた.生後6カ月時,髄内釘による骨接合を施行されたが骨癒合が得られず当院紹介受診となった.4才時,当科で同側の有茎腓骨移植を施行したが骨癒合が得られず,ピン刺入部感染を生じたため,抜釘し感染が沈静化するまで待機した.6才時,対側からの遊離血管柄付き腓骨移植と創外固定を行った.術後は問題なく経過し,創外固定は術後10カ月で抜去.現在術後1年6カ月経過し装具装着し歩行している.先天性脛骨偽関節症においては1)髄内釘に骨移植を併用,2)血管柄付き腓骨移植,3)イリザロフ創外固定の3術式の有用性が報告されている.今回は同側からの有茎腓骨移植を行い骨癒合が得られなかった先天性脛骨偽関節症に対して,健側からの遊離腓骨移植を行い骨癒合が得られた症例を経験したので報告する.

収録刊行物

参考文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ