この論文をさがす
抄録
軟骨低形成症の合併症に対する手術報告は散見されるが,肩腱板断裂に対する手術報告は渉猟しえた限りない.今回,軟骨低形成症に発生した肩腱板広範囲断裂の1例を報告する.症例は55歳,男性.6カ月前より右肩の疼痛を自覚していた.1カ月前に階段でバランスを崩し,右腕で体を支え受傷した.疼痛が持続したため近医を受診し,関節穿刺を3回施行され血性関節液を指摘された.血性関節液と疼痛の精査目的で当科を紹介された.初診時,右肩関節可動域(a-ROM)は屈曲45°,外旋30°,内旋不可であった.単純X線像では関節症性変化,MRIでは肩腱板広範囲断裂を認め,日本整形外科肩関節疾患治療判定基準(JOAスコア)は41点であった.直視下腱板修復術を施行した.術後1年でMRI上腱板連続性を認め,疼痛は改善,右肩a-ROMは屈曲135°,外旋70°,内旋L1レベル,JOAスコアは86点に改善した.
収録刊行物
-
- 整形外科と災害外科
-
整形外科と災害外科 62 (1), 82-84, 2013
西日本整形・災害外科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679917500288
-
- NII論文ID
- 10031160418
-
- NII書誌ID
- AN00126582
-
- ISSN
- 13494333
- 00371033
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可