母指MP関節尺側側副靭帯損傷に対するMRI評価

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母指MP関節尺側側副靭帯(以下UCL)損傷の多くは保存的治療で治癒するが,損傷靱帯が反転しているStenar lesionには手術療法が必要になる.今回,MRI検査でStener lesionが診断可能かどうかを検討したので報告する.UCL損傷に対して手術を行った25例中,術前にMRI検査を行った8例を対象とした.平均年齢37.3歳(17~54),男性2例,女性6例であった.MRIではT2強調像STIRの冠状断が有効であり,Stener lesionでは中手骨頭部に不規則な盛り上がり像を呈していた.axial像は靭帯損傷の範囲を決めるにはあまり有用ではなかった.今回の検討でMRI検査でもStenar lesionの診断は可能であるが,超音波検査を併用する事でより診断精度を向上させることが期待され,現在両検査を併用し検討中である.

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