バスケットボール中に生じた膝蓋腱断裂の1例

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抄録

<p>症例は生来健康な40歳男性.バスケットボール中に膝蓋腱断裂を受傷した.受傷後3日目に手術施行,アイメディック社製のTelos人工靭帯を使用した.術後は2週間ギプス固定した.2週間後よりKnee Braceを装着し部分荷重を開始し,4週間後より可動域訓練を開始した.可動域訓練開始後1週間で屈曲90°,独歩可能となった.術後5ヶ月目には可動域制限なく就労されている.膝蓋腱の再建術には一次修復に加え,軟鋼線を用いるマクローリン法,自家腱の移植,人工靭帯といった補強を用いた報告が散見されるが,本症例は人工靭帯を用い十分な耐久強度を得られ,再断裂を起こすことなく良好な可動域を得られた症例であったと考えた.</p>

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